歯周病

2012年12月 6日 (木)

第200:プロの歯周病患者

本ブログの記事も今回で200となりました。
そこで今回は記念号、道場長の、プロの歯周病患者としての思いを述べます。

歯周病の恐怖といっても体験の無い人にとってはただの言葉でしかありません。
恐怖感は体験しないと分らないものではないでしょうか。
歯が抜け落ちるまでの各段階の症状や苦痛を体験していない人にとって、歯周病の恐さ、といっても所詮他人事でしかありません。
しかし人間は言葉によって体験を伝えることが出来ます。
伝えることによってそのうちの何割かは伝わることでしょう。
私はこれを期待して「歯周病が治る歯ブラシ法」を書き、このブログも書いています。

最初の歯が抜けた時の恐怖感を覚えています。
音も無く、痛みもなく、わずかの出血を伴い右上7番が倒れた。
何がおきたか分らない、
このまま他の歯も抜けてしまうのか。歯が全部抜けた時の自分の顔が目にうかぶ。
祖父や父のように総入れ歯になった自分がありありと見える。

その後、状況が判明し、対策も功を奏してきて恐怖感は消えましたが、
恐怖感は体験として身に染み付いています。
私が、著述或いはブログに手を染めたのはこの状況把握と対策が人に伝わることを期待したからです。
肩書きは、自分で勝手に、「プロの歯周病患者」と称しています。

医療のプロ、歯科医や歯科衛生士は、豊富な知識と症例また経験に基づいて、歯周病の恐怖を説きます。
それ自体非常に重要なことで尊敬に値します。
しかし残念なことにそのプロたちは、歯周病患者ではない場合が非常に多いのです。
ここに問題があります。あらゆる医療でこれがいえると思います。

病気を治すプロが病気になったことがない、この当たり前なことが問題です。
だからプロの患者も必要なのです。
私は、プロの歯周病患者の使命感と自己満足感に基づいて、このブログを書いています。
その結果1人でも歯が助かる人がいれば嬉しいことです。

宗教家が人の生死を説く。生はともかく経験のない死をも説く。このために死ぬほどの修行をする。同じではないが分かるような気がしています。

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2012年2月10日 (金)

第189:歯槽骨の再生に希望

歯周病で解けてしまった歯槽骨は再生しません。

歯周病菌を追い払って健康な状態を取り戻しても、土台の歯槽骨を失った歯はグラグラ、不安定なままです。

またあまりにも歯槽骨が減ってしまうとインプラントもできなくなります。

この悩みに夢のような薬ができそうだというのです。

http://health.nikkei.co.jp/news/index.aspx?id=MMHEa1001021112011

この記事には、具体的な治療方法などは書いてありませんが、朗報であることは間違いないので、歯ブラシ道場でも紹介させていただきました。

科研製薬さん全世界の歯周病患者のために頑張って下さい。

できれば64歳の私が生きている内に、高齢者でも歯槽骨を再生できるようなものを、更にできればうんと安く、保険適用で出来るように、ついでに痛くない治療で、お願いします。

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2011年9月16日 (金)

第182:何故正しい歯ブラシが出来ないか(続き)

第2に、歯科医側の問題では、予防の地位が低過ぎることが挙げられます。歯科医が、予防のための診療を第1にすれば問題は解決しますが、それでは病院経営が成り立ちません。予防の診療報酬は極めて少ないので、予防だけでは歯科医は存続出来なくなるのです。
全ての病気で予防が最も安上がりな対策です。しかし、歯石を取り除き、歯ブラシを指導することによる診療報酬は微々たるものなのです。国の政策が予防重視に転向すれば、歯周病も虫歯も大幅に減るに違いありません。

第3に、患者側の問題では、歯ブラシなど、大して重要ではない、と思っていることが挙げられます。ほとんどの人が内心では歯ブラシより大事なこと、或いはもっと簡単で有効な治療があるはずだ、と思っているのではないでしょうか。解決策は、歯ブラシ以上の方法はない、と教育すること、信じることです。「馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」という諺があります。人間は馬ではありません。意思があります。出来るはずです。

以上、正しい歯ブラシが出来ない原因と対策を大雑把に考えて見ました。改めて、道は遠いと思います。

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第181:何故正しい歯ブラシが出来ないか

歯周病患者は多いと言われています。歯周病は原因も、予防法も他の病気に比べれば、格段に解明されているのに、患者は桁外れに多いとされているのです。
歯周ポケットが少し深いくらいの患者から今にも総入れ歯になりそうな患者までいるので多くて当然なのかもしれません。
予防の王道、歯ブラシが、正しく出来ていないことからくる歯周病の比率は結構高いと思います。正しい歯ブラシができれば、歯周病はもっと減らすことが出来るはずです。
ではなぜ正しい歯ブラシが出来ないのでしょう。
第1に、正しい歯ブラシの方法が確立していない、ことが挙げられます。歯肉溝や歯周ポケットを清掃すればいいのですが、口の中特に歯並びなどの形状、歯肉溝の深さ、歯周病の進行程度、位置、などが千差万別なために、正しい方法が呈示しにくいことが考えられます。この問題に一石を投じたのが、「歯周病が治る歯ブラシ法」です。

「歯周病が治る歯ブラシ法」
すぴか書房(TEL048-464-8364 FAX048-464-8336)
http://www.spica-op.jp

(続く)

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2011年6月23日 (木)

第172:ためしてガッテン

昨日の、NHK番組「ためしてガッテン」のテーマは歯周病でした。
見てない人にはご一読?を勧めます。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20110622.html

「ためしてガッテン」では歯周病と糖尿病の因果関係を例によって面白く、興味深く、専門用語をあまり使わずに、解説してくれました。
歯周病原因菌の働きが活発になると、酸素が嫌いなこれら原因菌が血管に入り込んで身体の中を移動する仕組みを解説してくれました。
歯周病と糖尿病などの病気との関連については、「歯周病が治る歯ブラシ法]においても歯ブラシ道場においても再三触れました。
「ためしてガッテン」では対策として3点を挙げています。
その1・磨き方、その2・生活習慣、その3・歯に自身がある人、の3点でした。
少し分りやすく言うと、歯ブラシは正しく、タバコはやめる、時々歯科医に通院する、の3点です。
この3つの対策も、「歯周病が治る歯ブラシ法]においても歯ブラシ道場においても詳しく書きました。
当然のことながら、NHKの番組と意見が一致したことになります。

(この記事次回に続く)

「歯周病が治る歯ブラシ法」すぴか書房(tel-fax048-464-8336)

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2011年3月 3日 (木)

第166:歯周病と感染

歯周病感染するか”とよく聞かれます。この命題は少々複雑です。
第1の問題は「歯周病」は病気なので、「感染」するとは言いません。「発病」するか否かです。感染は細菌に使う言葉です。
第2の問題は、歯周病菌です。「歯周病菌」と言う名前の菌は存在しません。正確には歯周病原因菌と呼ばれる数種類の菌を指します。また、これらの菌は何かの病原体ではなく、常在菌だという事実です。
命題は、”歯周病感染するか”ではなく、歯周病原因菌は感染するか、感染した場合は発病するか、と修正できます。

常在菌は、どこにでも居るので、何もわざわざディープキッスをするまでもなく、菌は既に存在しています。言い替えれば既に感染しています。胎児は産まれて直ぐに母親から常在菌を受け継ぎます。したがって歯周病原因菌が感染する、と言う命題は無意味です。
重要なことは歯周病が発病するかどうかでしょう。

マスコミにはいろいろな記事があり、歯周病は、夫婦間や親子間で感染する、という記事をしばしば見かけます。私には、人の恐怖感を煽るための記事、または人の恐怖感につけ込み何かを売るための記事に見えます。
重度の歯周病患者の口の中は、常在菌が異常に繁殖してバランスの崩れた状態にあると思います。その常在菌が歯槽骨や、歯肉だけでは飽き足らず、もっと美味しい物を求めるのは当然のことです。歯周病原因菌が血液中に入り込んで、あちこちで悪い結果をもたらすのは確かなことなのでしょう。
だから歯ブラシで、歯周病原因菌の活動を押さえ込もう、歯ブラシで、歯周病の発病を抑えようとしているのです。
これさえあれば、といった「物」が多く出回っていますが、どれも歯ブラシほどの効果はないのです。

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2010年11月25日 (木)

第162:こさか接骨院

こさか接骨院に通いはじめました。
友人から勧めてもらっていたところ、「頂門の一針」というブログで紹介され、それなら、というわけで出かけました。
かねてから、首の痛み、股関節の痛み、左右の手指の痛みがあり、治したいと思っていたからです。
治療は、痛いところには直接触ることなく、周辺をほぐすような運動が主体です。
もうひとつの特徴は、自助努力を求めることです。簡単なストレッチを教えてくれて、なるべく自分でやることを勧めてくれます。
4回通って、結果はというと、
股関節は1回目で痛みが取れ、再発していません。
指はギターを弾くので仕方ないことですが、教えてもらったストレッチは有効です。通院回数を重ねるたびに楽になっている実感があります。
首の痛みは好転していますが、なくなっていません。若い頃からずっと痛いので、そう簡単には治らないのでしょう、様子を見ようと思います。
医療保険が使えるので少ない負担で済みます。

歯ブラシ道場でこさか接骨院を紹介したのは、自助努力を求める点が歯周病と同じだからです。
思えば、自助努力を求める医療行為は極めて少ないように思います。リハビリくらいでしょうか。
病は気からと言います、治りたいなら、治すための努力をする、先生に言われるばかりでなく自分で工夫もする、これが自然な気がします。
医者に行きさえすれば治る、とか、治らないのは医者が悪い、とか思う前に、あらゆる病に自助努力が必要ではないか、と思えてきました。
生兵法は怪我の元、は努力したくない人の口実に聞こえます。
首の痛い人は正しいストレッチをしましょう。
歯周病を治したい人は真剣に、歯ブラシしましょう。工夫もしましょう。

http://www.handfoot.jp/

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2010年10月21日 (木)

第159:猛暑

今年の夏の暑さは異常だったと思います。熱中症のニュースも驚くほど多くありました。
8月の知人の葬儀は、4日も待たされましたが、火葬場の混雑によるものだそうです。そのほか、影響はいろいろなところに出ているようです。
歯科医のT先生は、今年の8月と9月は、歯周病の来院患者が、例年とは比較にならないくらい多かったと言います。先生は、「猛暑が人の身体に悪影響を与え、免疫力を低下させたのが原因」、と分析します。
プロの歯周病患者を自称する私も、これを実感しました。歯ブラシで手抜きをしている訳ではないのに、好転してくれないばかりか悪化してくるような状況でした。寝苦しい夜が続き、疲れが溜まって、白血球の働きも弱くなるのでしょう。涼しくなってきたので、遅れを取り戻せるように念入りに歯ブラシをしなければ、と思います。
今年の猛暑の中、無理をした人、歯茎を再点検をお勧めします。

「夏は気温が高く物が腐りやすい。だから歯周病も夏が多い。」この理屈は間違いだと思います。人間の体温は夏も、冬も同じだからです。人間の体内に棲む細菌に環境の温度変化は余りありません。

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2010年9月30日 (木)

第157:お役人様にお願い

医者に行くと、以前ほどをたくさんくれなくなりました。この10年くらいの間に、批判の多かった薬浸け医療は大幅に改善されたというのが実感です。
世間が騒ぐと数年してそれが改善される。世間はその頃には忘れていて、改善されたことは、あまり話題にもならない。厚生労働省や、各方面で薬浸け医療の件に従事した人々の努力は相当なものだったと推察します。

世間と書きましたが、マスコミのことです。マスコミは批判記事は真剣に書くのに、成果の上がった記事は好まない、のでしょうか。どこがどうなって薬浸け医療が改善されたのか私は理解してはいませんが、処方されるの量が激減したのは事実です。どうなったのか、詳しく知りたいし、もっと評価して上げたい気分です。

「この頃は暗いニュースばかり」、とはよく聞くセリフですが、暗いニュースの方を多く報道するからではないかなと思います。麻生太郎氏が講演の中で、「悲観的なことを言う人のほうが偉そうに見える。自分は明るいことばかり言うものだから馬鹿扱いされる。」とぼやいていたのお思い出しました。一理はあります。

薬漬け医療は、放置すれば悪くなる一方なのに、努力したので食い止めることがでた。悪くなるのを食い止めるだけでなく好転させることもできる。なにか、歯周病との闘いに酷似していると思いますが、いかがですか。

診療報酬の決定は医師免許を持った厚生労働省の高級官僚達の仕事です。日本は世界に冠たる役人王国です。役人が国民の幸福を作り出している国です。
「お役人様、薬漬け医療を改善してくれて有難うございます。ついでに、どうか歯ブラシ指導や、歯石取りなどの、予防に役に立つことをしたときの診療報酬を引き上げてください。私は歯科医ではありません。歯周病患者としてお願いします。」

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2010年9月23日 (木)

第156:うがいの効果

うがい、は口の中に棲む菌を直接攻撃する方法です。いくつかの、うがい用薬剤のうたい文句には、これさえあればオッケーよ、などというイメージがありますが本当でしょうか。

うがいで事足りるなら、こんなハッピーなことはありません。歯周病菌はそんなやわではない、と思います。流され易い所は本来の居場所ではないはずだし、うがいで簡単に流されるような付着はしていないはずだと思います。

更に歯周病菌は嫌気性菌で、歯周ポケットの深いところでより多く生息しているのです。うがいの効果は限定的でしょう。うがいは決定打ではありません。

「病原体から見た人間(ちくま新書)」の著者である、益田昭吾先生は、

「生命体は体内の液体の流れで清潔を確保しようとする。歯肉溝内部には、歯肉溝滲出液というのが出ているが、この液体が歯肉溝の内側を洗浄しているのではないか。この液体の正常な流れが歯垢などにより滞った場合に、歯周病は悪化するのではないか。」

とのご意見をいただきました。納得です。

人体も不潔になりやすいところにはある程度の手を打っていると考えられます。自浄作用と呼んでもよいのでしょう。
生活習慣や食べ物など、本来の自浄作用だけでは不十分となっているのが現代人、うがい、歯ブラシで自分の自浄作用を補うのだと考えましょう。

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