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2011年3月 3日 (木)

第166:歯周病と感染

歯周病感染するか”とよく聞かれます。この命題は少々複雑です。
第1の問題は「歯周病」は病気なので、「感染」するとは言いません。「発病」するか否かです。感染は細菌に使う言葉です。
第2の問題は、歯周病菌です。「歯周病菌」と言う名前の菌は存在しません。正確には歯周病原因菌と呼ばれる数種類の菌を指します。また、これらの菌は何かの病原体ではなく、常在菌だという事実です。
命題は、”歯周病感染するか”ではなく、歯周病原因菌は感染するか、感染した場合は発病するか、と修正できます。

常在菌は、どこにでも居るので、何もわざわざディープキッスをするまでもなく、菌は既に存在しています。言い替えれば既に感染しています。胎児は産まれて直ぐに母親から常在菌を受け継ぎます。したがって歯周病原因菌が感染する、と言う命題は無意味です。
重要なことは歯周病が発病するかどうかでしょう。

マスコミにはいろいろな記事があり、歯周病は、夫婦間や親子間で感染する、という記事をしばしば見かけます。私には、人の恐怖感を煽るための記事、または人の恐怖感につけ込み何かを売るための記事に見えます。
重度の歯周病患者の口の中は、常在菌が異常に繁殖してバランスの崩れた状態にあると思います。その常在菌が歯槽骨や、歯肉だけでは飽き足らず、もっと美味しい物を求めるのは当然のことです。歯周病原因菌が血液中に入り込んで、あちこちで悪い結果をもたらすのは確かなことなのでしょう。
だから歯ブラシで、歯周病原因菌の活動を押さえ込もう、歯ブラシで、歯周病の発病を抑えようとしているのです。
これさえあれば、といった「物」が多く出回っていますが、どれも歯ブラシほどの効果はないのです。

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