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2010年5月25日 (火)

第148:ツルカナの少年

その筋では有名な少年の物語です。

『かっと照り付ける強い日差しの下、9歳ちょっとすぎの少年が亡くなった。
年齢の割には身長が160センチ近くもあってひょろりと背の高い少年は、ふらつきながらも渇いた喉をうるおしに水辺に寄って来たが、の痛みに耐えかねてか、ついに顔を水につけるようにしてこと切れた。
抜けきれない乳臼歯から、細菌感染を起こしていたようだ。
153万年前頃、現在のケニアのツルカナ湖西岸での出来事だった。』(人類進化99の謎、河合信和著、文春新書、から引用)

そう、その筋とは、考古学会です。この少年は好条件が重なり完全な形で化石化したためにツルカナの少年と呼ばれ世界的に有名になりました。この物語は出土した人骨が語った内容を河合氏が日本語に翻訳したのだと思います。骨と周辺の状況などから多くのことが分かるようです。抜けかかった乳歯の傷口から何かに感染したことまで分かるのです。この少年はホモエレクトスというネアンデルタール人よりもっと古い猿人ですが言葉は持っていなかったとみられています。痛いとも言うこともなく、母親に介抱されることもなく死んでいきました。
われわれホモサピエンス(現世人類)は、痛い痛いと泣きわめき、周囲の人に慰められ、医者に痛み止めをもらい、時には手術をしてもらい、歯ブラシも持っています。
今夜はツルカナの少年のことを考えながら歯ブラシしましょう。

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