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2008年9月14日 (日)

第62:津波の予防

失敗学のすすめ』という本を書いて、失敗学を提唱している、畑村 洋太郎先生の講演を聴く機会があった。この中で、明治29年の三陸大津波の事例が紹介された。三陸沖を震源とする巨大地震によって、リアス式海岸を、最大38mの大津波が襲った。死者2万人以上、流失家屋9千戸の被害が出た。その後三陸海岸に沿う各所の山腹に津波の記念碑が建立された。碑は津波の到達点に建てられており、「これより下(海側)に家を建てるな」と書いてある。しかし現在、人々の暮らす家はほとんどが、当然のようにこの碑より下に建っている。38メートルの津波が来たら、走って高台に逃げた者だけが助かる。このままではいずれまた津波による大被害の失敗を繰り返す、というのが結論だった。
この話を聞いて、歯ブラシ道場の主宰者として考え込んでしまった。人間というものは、これほど楽天的にできている。命に関わる津波の予防すらも怠る。まして歯周病の予防など見向きもしないのではないか。

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